内窓

ロウペアガラスの種類と使い分け - 日射取得型と日射遮蔽型の違いを徹底解説

1. ロウペアガラスとは?基本的な仕組みを理解しよう

まず、「ロウ(Low-E)」とは何かからお話しします。ロウペアガラスは、通常のペアガラス(2枚のガラスの間に空気層がある構造)の内側に特殊な金属膜をコーティングしたものです。

最近の高性能なペアガラスでは、この空気層部分に特殊なガスを封入し、さらに断熱性能を高めています。そして、このガラスの内側に薄い金属膜をコーティングすることで、熱の出入りをコントロールしているのです。

この金属膜が「ロウ(Low-E)」と呼ばれる技術で、「低放射(Low Emissivity)」の略です。熱の放射を低減させる効果があり、室内の暖かさを逃がさない、または外からの熱を室内に入れにくくする役割を果たします。

2. 日射取得型と日射遮蔽型の違い - 金属膜の位置がポイント

ロウペアガラスには、大きく分けて「日射取得型」と「日射遮蔽型」の2種類があります。この違いは、金属膜がコーティングされている位置によって決まります。

2.1 日射取得型(室内側コーティング)

日射取得型は、ペアガラスの室内側のガラス面に金属膜がコーティングされています。これにより、太陽の熱(日射熱)を室内に取り入れやすくする特性があります。

主なメリット: - 冬場の暖房効率が向上する - 太陽光の熱を利用して室内を暖める - 暖房費の節約につながる

2.2 日射遮蔽型(室外側コーティング)

一方、日射遮蔽型は、ペアガラスの室外側のガラス面に金属膜がコーティングされています。これにより、太陽の熱(日射熱)をできるだけ室内に入れないようにする特性があります。

主なメリット: - 夏場の冷房効率が向上する - 室内の温度上昇を抑える - 冷房費の節約につながる

3. 日射取得型と日射遮蔽型はどう見分ける?メーカー別の表記の違い

見積書や商品カタログで、どちらのタイプか見分けるポイントをご紹介します。主要なサッシメーカーによって表記が異なりますので、ぜひ参考にしてください。

YKK AP社の場合: - 日射遮蔽型 → 「ブルー」と表記 - 日射取得型 → 「クリア」または「ニュートラル」と表記

LIXIL社の場合: - 日射遮蔽型 → 「グリーン」と表記 - 日射取得型 → 「クリア」または「ニュートラル」と表記

実際のガラスを見ると、日射遮蔽型は若干青みがかっていたり、緑がかっていたりします。一方、日射取得型は比較的透明に近い印象です。

4. 方角による最適な使い分け方 - 南面は日射取得型がおすすめ

「日射遮蔽型の方が夏の暑さ対策になるから、全ての窓に使った方がいいのでは?」とよくご質問をいただきますが、実は方角によって最適なタイプが異なります。

南面の窓: 日射取得型がおすすめ 東・西・北面の窓: 日射遮蔽型がおすすめ

なぜこのような使い分けがよいのでしょうか?理由は太陽の動きと角度にあります。

4.1 夏と冬の太陽の高さの違い

夏の太陽は高い位置にあるため、南面の窓には日射が直接当たりにくく、屋根やひさしなどが日射を遮ることが多いです。また、ガラスに対して太陽光が鋭角で入射するため、自然と反射しやすくなります。

一方、冬の太陽は低い位置にあるため、南面の窓から室内奥深くまで日射が入り込みます。この冬の日射熱を効率よく取り込むことで、暖房効率が大幅に向上します。

このような理由から、南面には日射取得型を使用することで、年間を通じた省エネ効果が高まるのです。

4.2 東面・西面の特徴

東面は朝日が、西面は夕日が低い角度で直接当たるため、日射遮蔽型を使用して熱の侵入を防ぐことが効果的です。特に西日は夏場に室内温度を上昇させる原因となりますので、西面の窓には日射遮蔽型がおすすめです。

5. まとめ - 最適な窓リフォームのために

ロウペアガラスには「日射取得型」と「日射遮蔽型」の2種類があり、それぞれ特性が異なります。方角に応じた最適な使い分けは以下の通りです。

  • 南面: 日射取得型(クリア・ニュートラル)
  • 東・西・北面: 日射遮蔽型(ブルー・グリーン)

窓リフォームを検討される際は、ぜひこの使い分けを参考にしてください。せっかくのリフォームですから、最大限の効果を得られるよう、適材適所で窓ガラスを選びましょう。

当社ではお問い合わせフォームやLINEから写真や窓のサイズをお送りいただければ、最適な窓プランをご提案いたします。ご不明点やご質問があれば、お気軽にお問い合わせください。

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