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内断熱と外断熱、どちらが良いの?住宅の断熱性能を徹底解説
目次
1. はじめに:断熱方式の選び方で迷っていませんか?
「家を建てるなら外断熱の方が良いって聞いたけど、本当なの?」 「内断熱と外断熱、どっちを選べばいいの?」
住宅の断熱方式について、このような疑問をお持ちではありませんか?住宅展示場や工務店めぐりをしていると、断熱方式について様々な意見を聞くことがあります。特に「外断熱がおすすめ」と強く推す会社もあれば、「内断熱で十分」と言う会社もあり、混乱してしまうことも多いでしょう。
今回は、住宅の断熱方式について、内断熱と外断熱それぞれの特徴を公平な視点で解説します。結論から言うと、「内断熱だから悪い」「外断熱だから良い」という単純な話ではありません。それぞれに特徴があり、適切に設計・施工されていれば、どちらの方式でも高い断熱性能を実現できます。
2. 内断熱と外断熱の基本的な違い
2.1 内断熱とは?
内断熱は、住宅の柱と柱の間(壁の内側)に断熱材を入れる工法です。また、天井のすぐ上や床のすぐ下にも断熱材を施工します。日本の住宅では最も一般的に採用されている断熱方式です。
内断熱のメリット: - コストパフォーマンスが良い(比較的安価に施工できる) - 断熱性能を高めやすい - 一般的な工法のため、多くの工務店で対応可能
2.2 外断熱とは?
外断熱は、住宅の外側に断熱材を張り付ける工法です。建物全体を断熱材で包み込むようなイメージです。
外断熱のメリット: - 施工時に断熱材の隙間ができにくい - 施工の安定性が高い - 構造体を断熱層で保護できる
3. ポジショントークに惑わされないために
外断熱を推進する会社は、内断熱の欠点を強調することがあります。例えば「内断熱では柱の中の空間が使えない」「内断熱は空間が狭くて効果が低い」などと言われることがありますが、これは必ずしも正確ではありません。
エコ窓断熱プロの高橋は、「これらは自社製品を売りたいがために行われるポジショントークです。実際には、内断熱でも適切に設計・施工すれば、十分な断熱性能を発揮できます」と指摘します。
4. 断熱性能を左右する要素:熱伝導率と厚み
断熱性能を考える上で重要なのは、断熱方式(内か外か)よりも、断熱材の種類(熱伝導率)と厚みです。
熱伝導率とは、熱の伝わりやすさを示す値で、数値が小さいほど断熱性能が高いことを意味します。同じ厚さであれば、熱伝導率の低い断熱材の方が性能が高いのです。
「内断熱が悪い」と言われる理由の一つに、昔の内断熱住宅では薄くて性能の低い断熱材が使われていたことがあります。しかし、現在の高性能な断熱材を適切な厚さで使用すれば、内断熱でも十分な断熱性能を確保できます。
5. 住宅の断熱性能を数値で比較する:UA値とは?
住宅の断熱性能を客観的に評価するには、感覚的な「暖かさ」ではなく、数値で比較することが大切です。その指標となるのが「UA値」(外皮平均熱貫流率)です。
UA値とは、住宅の外皮(外壁、屋根、床、窓など)全体の断熱性能を示す数値で、値が小さいほど断熱性能が高いことを意味します。
6. 断熱等級とUA値の目安
住宅の断熱性能には等級があり、断熱等級4が長らく最高等級とされてきました。しかし、断熱等級4は1999年(平成11年)に設定された基準であり、現在の省エネ住宅の水準からすると必ずしも高性能とは言えません。
現在では、より高い断熱性能を示す指標として「HEAT20」という基準があります。HEAT20にはG1、G2というグレードがあり、これらは断熱等級4よりもさらに高い性能を示します。
例えば、愛知県の場合、HEAT20 G1グレードのUA値基準は0.46W/㎡Kとなっています。地域によって基準値は異なり、寒冷地ではより低いUA値(より高い断熱性能)が求められます。
7. 全館空調を検討するなら高断熱は必須
床下暖房や全館空調システムを導入する場合は、HEAT20のG1やG2グレードをクリアするような高い断熱性能が必要です。断熱性能が不十分だと、空調効率が悪くなり、光熱費の増加につながります。
エコ窓断熱プロの高橋は「全館空調を検討されるなら、断熱等級4ではなく、HEAT20 G1以上の断熱性能を目指すべきです」とアドバイスしています。
8. 住宅選びのポイント:UA値を確認しよう
住宅を選ぶ際は、「内断熱か外断熱か」という点よりも、「UA値はいくつか」という断熱性能の数値を確認することが重要です。工務店やハウスメーカーに対して、以下の質問をしてみましょう:
- この住宅のUA値はいくつですか?
- どの断熱等級をクリアしていますか?
- HEAT20のどのグレードに相当しますか?
愛知県の場合、HEAT20 G1グレード(UA値0.46W/㎡K以下)を目安にすると、高断熱な住宅と言えるでしょう。
9. まとめ:断熱方式より断熱性能を重視しよう
内断熱と外断熱、どちらが優れているかという単純な答えはありません。それぞれに特徴があり、適切に設計・施工されていれば、どちらでも高い断熱性能を実現できます。
住宅選びで大切なのは断熱方式ではなく、断熱性能(UA値)です。感覚的な「暖かさ」ではなく、数値で比較することで、客観的に住宅の性能を評価できます。
特に全館空調を検討している場合は、HEAT20 G1以上の高い断熱性能を持つ住宅を選ぶことをおすすめします。工務店やハウスメーカーのポジショントークに惑わされず、数値で判断することが賢い住宅選びの秘訣です。
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