内窓

内窓の種類と選び方ガイド:断熱性能を最大化する正しい選択とは

1. 内窓とは?基本的な仕組みと効果

内窓とは、既存の窓(外窓)の室内側に取り付ける窓のことです。二重窓となることで、窓から逃げる熱を大幅に削減できるため、断熱リフォームの中でも特に費用対効果の高い方法として注目されています。

エコ窓断熱プロの高橋氏によると、「当社では断熱性能UA値0.3以下の高性能住宅を多数手がけており、その中でもUA値0.26以下のいわゆるヒート20G水準と言われる性能の住宅も全体の約4割を施工しています」とのこと。高性能住宅のプロが教える内窓選びのポイントを見ていきましょう。

2. 内窓の種類と特徴

内窓には主に以下の3種類があります。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

2.1 1. シングルガラスの内窓

最もシンプルで一般的な内窓です。1枚のガラスを使用しています。

メリット: - 比較的安価 - 取り付けが簡単 - 防音効果が期待できる(約-40dBの遮音性能)

デメリット: - 断熱性能は3種類の中で最も低い

2.2 2. ペアガラスの内窓

2枚のガラスの間に空気層を設けた構造です。一般的には「3mm厚のガラス + 12mm空気層 + 3mm厚のガラス」という構成になっています。

メリット: - シングルガラスより高い断熱性能 - 結露防止効果が高い - 遮音性能も優れている

デメリット: - シングルガラスより価格が高い - 取り付け時の重量が増す

2.3 3. Low-Eペアガラスの内窓

ペアガラスの一種ですが、ガラスの表面に特殊な金属膜(Low-E膜)をコーティングしたものです。この金属膜が熱の移動を抑制する効果があります。

メリット: - 最も高い断熱性能 - 夏の日射熱をカット(遮熱タイプの場合) - UVカット効果もある

デメリット: - 3種類の中で最も高価 - 方角によって適切なタイプを選ぶ必要がある

高橋氏によると、「Low-Eガラスは特に新築の場合、南西向きの窓に設置すると効果が大きく変わります。リフォームの場合は数字上の効果は新築ほど大きく出ないこともありますが、断熱性能を重視するなら付けた方が良いでしょう」とのことです。

3. 地域区分からみる内窓選び

日本は気候によって1〜8地域に区分されています。今回は特に質問のあった5地域(温暖地)を中心に見ていきましょう。

3.1 5地域の特徴

5地域は薄いオレンジ色で示される地域で、東京23区や大阪などの太平洋側に多く分布しています。高橋氏によれば「5地域は夏が暑く冬が寒い、まさに『寒暖差が大きい』地域です。6地域と比べると冬の寒さがより厳しく、夏の暑さは同程度という過酷な気候特性があります」とのことです。

3.2 5地域におすすめの内窓

5地域では、現在の窓の状態によって選ぶ内窓が変わります。例えば、すでに樹脂アルミ複合サッシのペアガラスが設置されている場合は、どの内窓を選ぶべきでしょうか?

高橋氏の回答は「断熱性能を重視するなら、Low-Eペアガラスの内窓がおすすめです」とのこと。特に南向きの窓には南向き用のLow-Eペア、東西北向きの窓には遮熱タイプのLow-Eペアを選ぶとより効果的です。

4. 内窓の断熱性能の見方:UW値について

内窓の断熱性能を比較する際に重要なのが「UW値」です。これは窓の熱貫流率を表す値で、数値が小さいほど断熱性能が高いことを意味します。

UW値とは、1平方メートルあたり、1時間にどれだけの熱が通過するかを表す指標です。例えば、UW値が3.49の窓と1.90の窓では、後者の方が約45%も熱の出入りを抑えられるということになります。

5. 内窓設置のメリット

内窓を設置することで得られるメリットは断熱性能の向上だけではありません。

  1. 結露の軽減:内窓のフレームが樹脂製であれば、結露の発生を大幅に抑制できます。
  2. 防音効果:内窓を設置することで約-40dBの遮音性能が期待できます。幹線道路沿いのお住まいでは特に効果を実感されるケースが多いようです。
  3. 省エネ効果:断熱性能が向上することで、冷暖房の効率が上がり、光熱費の削減につながります。

6. 内窓設置の注意点

内窓を設置する際には、以下の点に注意しましょう。

  1. 窓枠のスペース:内窓を設置するには、既存の窓枠から室内側に数センチのスペースが必要です。スペースが十分にない場合は「省スペースタイプ」を検討しましょう。
  2. 結露対策:内窓を設置しても、外窓側で結露が発生する可能性があります。定期的な換気を心がけましょう。
  3. メンテナンス:内窓と外窓の間にホコリがたまりやすいため、定期的な清掃が必要です。

7. まとめ:あなたの家に最適な内窓は?

5地域にお住まいで、すでに樹脂アルミ複合サッシのペアガラスが設置されている場合、断熱性能をさらに高めるならLow-Eペアガラスの内窓がおすすめです。特に以下のポイントを考慮して選びましょう:

  1. 窓の方角:南向きの窓には「南向き用Low-Eペア」、東西北向きの窓には「遮熱タイプLow-Eペア」を選ぶと効果的です。
  2. 予算:予算が限られている場合は、リビングや寝室など、特に断熱性能を高めたい部屋から優先的に設置するのも一つの方法です。
  3. 防音ニーズ:道路騒音などが気になる場合は、どのタイプの内窓でも防音効果が期待できますが、ペアガラスやLow-Eペアガラスの方がより効果的です。

内窓の設置は、比較的手軽に行える断熱リフォームでありながら、高い効果が期待できる方法です。この記事を参考に、ぜひあなたのお住まいに最適な内窓を選んでみてください。快適な室内環境づくりの第一歩となるでしょう。

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8. 断熱性能を高める内窓の効果と種類

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