先進的窓リノベ事業2025スタートがしました!
【2023年度版】住宅省エネ補助金の現状と申請状況 - 先進的窓リノベや子育てエコ住まい支援事業の最新情報
目次
1. 1. 先進的窓リノベ事業の現状
先進的窓リノベ事業は、破格の補助額で注目を集めた制度です。2023年9月1日現在でも予算執行率は60%に達していないため、まだ申請できそうに見えます。しかし、この補助金には重要な注意点があります。
すべての工事完了後の申請制度であるため、工事を待っている間に予算が終了してしまうリスクがあります。現時点で決断するか、来年度の補助制度に期待するか、非常に悩ましいところです。
私たちの申請サポート実績では、申請から受理までの期間は以下のとおりです: - 最短ケース:13日 - 一般的なケース:1〜2ヶ月 - 施工箇所数が多い場合:2ヶ月以上 - 制度開始直後の混雑期:3ヶ月近く
特に制度開始直後は大変混雑しており、申請から交付決定まで3ヶ月近くかかるケースもありました。現在は1ヶ月程度で申請が通ることが多く、比較的スムーズになっています。
1.1 予約申請について
予約申請を希望される方も多いのですが、予約の審査にも時間がかかるため、施工が完了したのに本申請に進めないケースも発生しています。使いどころが難しいと感じる制度です。
1.2 資材の納期問題
もう一つの大きな課題は資材の納期です。先進的窓リノベ事業開始前は1週間程度で納品されていたLIXILのインプラスが、制度開始後には2ヶ月半近く待つ状況になりました。インプラスの納期は改善したものの、今度はガラスの納期が遅くなるなど、メーカーの供給能力が限界に達している状況です。
1.3 来年度の見通し
すでに令和6年度予算の概算要求書が提出されており、まだ確定ではありませんが、類似の補助金が来年度も実施される可能性が高いと思われます。
2. 2. 子育てエコ住まい支援事業の状況
子育てエコ住まい支援事業は、7月28日に209億円が追加されましたが、再び予算執行率が90%に迫っています。内訳を見ると、リフォームよりも新築での利用が大半を占めています。
ガラスやドアの交換、内窓プラスと防音合わせガラスの組み合わせは、この子育てエコ住まい支援事業でしか申請できないため、終了が近づいた現在でも「補助金はまだ利用できますか?」というお問い合わせをいただいています。
私たちのサポート実績では、審査期間は以下のとおりです: - 最短ケース:11日 - 最長ケース:3ヶ月
先進的窓リノベとの一括申請ができる「ワンストップ制度」もありますが、審査自体はそれぞれ別々に行われるため、同時に交付決定が出るわけではありません。
環境省の予算案に「経済産業省と国交省連携事業」の文字があることから、来年度も同様の制度が期待できそうです。
3. 3. 住宅エコリフォーム推進事業の経過
住宅エコリフォーム推進事業は、令和5年5月26日に申請が開始され、わずか1ヶ月余りの7月3日に予算が100%に達してしまいました。
玄関ドアに高い補助額が出ることで期待されていましたが、予想を超える速さで終了しました。子育てエコ住まい支援事業と同じく国土交通省の補助制度です。
この制度には、他の補助金とは異なる特徴がありました: - 複数開口部の工事が必須 - 申請のタイミングが契約後 - 申請にはGビズIDが必要 - 玄関ドアは設置基準を満たす必要があり、デザインが限られていた
玄関ドアや勝手口で申請可能な補助金がもっと充実することを期待したいところです。
この補助金は令和4年度にも実施されており、令和6年度も継続される可能性があります。あまりにも早く終了してしまったため、予算の増額が望まれます。
4. 4. 断熱リノベ(毀損住宅における断熱リフォーム支援事業)の概要
通称「断熱リノベ」は、8月10日に一旦公募が終了しましたが、9月4日から再開されました。この補助金には2種類あります:
- トータル断熱:家の窓すべてを交換
- 今だけ断熱:リビングの窓をすべて交換
「今だけ断熱」はガラス交換が対象ではなく、LIXILであればインプラスに一般複層ガラス以上を設置した場合に申請可能です。
補助額の算出方法は少し複雑です。内窓の基準単価が1箇所3万円で、施工面積に3万円をかけた金額の3分の1が補助されます。例えば、幅1.9m×高さ1.0mの内窓を設置した場合、補助額は19,000円となります。
この補助金の大きなメリットは契約前申請であるため、補助金が出ないかもしれないという心配をする必要がないことです。
ただし、補助金によって申請のタイミングが異なるため、例えば「先進的窓リノベが終了したから断熱リノベに乗り換えよう」といった変更はできません。
5. 5. 長期優良住宅化リフォーム事業について
長期優良住宅化リフォーム事業は、令和5年5月8日から交付申請が開始されましたが、小中規模向けの評価基準型は5月18日にすでに締め切られています。
この補助金は子育てエコ住まい支援事業と同じく国土交通省が実施しているもので、1件あたりの限度額は100万円です(対象工事の見積もり金額の3分の1以下)。
申請には以下の条件があります: - 既存住宅状況調査技術者資格を持つ建築士による事前インスペクションが必須 - 省エネ性、耐震性、劣化対策、家の維持管理の4点で一定基準までの向上が必要
省エネ性向上タイプは4種類ありますが、最も使いやすいのはBタイプでしょう。主たる居室とその他居室の全開口部以上に対応すれば申請可能です。例えば、リビングと寝室の窓全部に内窓を設置し、高効率設備を1種類以上加えることで申請できます。
耐震性については、昭和56年6月1日以降に建てられた住宅であれば新耐震基準を満たしているため問題ありませんが、それ以前の住宅は耐震診断や耐震工事が必要です。
劣化対策としては床下の防腐処理(シロアリ対策)が必要で、維持管理では申請時に今後30年のリフォーム計画を提出する必要があります。これらの書類作成やインスペクションも条件を満たせば補助対象となります。
6. まとめ:2023年度住宅省エネ補助金の活用ポイント
2023年度の住宅省エネ補助金は、それぞれに特徴と注意点があります:
- 先進的窓リノベ事業:高額補助だが工事後申請のため予算終了リスクあり
- 子育てエコ住まい支援事業:予算執行率90%に迫るも、特定の組み合わせはここでしか申請できない
- 住宅エコリフォーム推進事業:早期終了、来年度の予算増額に期待
- 断熱リノベ:契約前申請で安心だが、補助額計算が複雑
- 長期優良住宅化リフォーム事業:条件が多いが補助上限額が高い
私たちの経験では、補助金申請は想定以上に時間がかかることが多いです。また、資材の納期遅延も考慮する必要があります。来年度も類似の補助金制度が継続される可能性が高いため、急ぐ必要がない場合は、来年度の制度を待つという選択肢もあります。
ただし、現在の補助金を活用したい場合は、予算執行率をこまめにチェックし、早めの決断と申請準備が重要です。特に工事後申請の先進的窓リノベは、工事完了後に予算が終了するリスクを考慮する必要があります。
住宅の省エネ化は、補助金の有無にかかわらず、長期的には光熱費削減や快適性向上につながる投資です。ご自身の状況に合わせて、最適な選択をされることをお勧めします。