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外断熱と内断熱のダブル断熱で実現する高性能住宅の秘密 - 熱抵抗値4.16の壁構造とは
目次
1. はじめに:高性能住宅を実現するダブル断熱とは
住宅の断熱性能は、快適な暮らしと省エネルギーの両立に欠かせない要素です。特に近年は、光熱費の高騰や環境への配慮から、高い断熱性能を持つ住宅への関心が高まっています。
そんな中、注目を集めているのが「ダブル断熱」と呼ばれる工法です。従来の内断熱に加えて外断熱も施すことで、格段に高い断熱性能を実現します。今回は、実際の住宅建築現場から、ダブル断熱の仕組みと効果について詳しく解説します。
2. ダブル断熱の基本構造と熱抵抗値の仕組み
ダブル断熱とは、文字通り二重の断熱層を設ける工法です。一般的な住宅では壁の内側に断熱材を入れる「内断熱」が主流ですが、ダブル断熱では壁の外側にも断熱材を貼り付けます。
エコ窓断熱プロの高橋氏によると、この住宅では内側に「24K構成のグラスウール」、外側に「EPS(発泡スチロール)」を使用しているとのこと。それぞれの断熱材がどれほどの性能を持つのか、数値で見てみましょう。
「24K構成のグラスウールの熱抵抗値は3.0です。そして外側のEPS45の熱抵抗値は1.16。これらを合わせると、壁全体の熱抵抗値は4.16になります」と高橋氏は説明します。
熱抵抗値とは、断熱性能を示す指標で、数値が大きいほど熱を通しにくい(断熱性能が高い)ことを意味します。一般的な住宅と比べると、この数値がいかに優れているかがわかります。
3. 外断熱が生み出す驚きの効果 - 熱橋対策の決定打
ダブル断熱の最大の特徴は、「熱橋(ねつきょう)」と呼ばれる現象への対策です。熱橋とは、断熱材で覆われていない柱や梁などの部分から熱が逃げていく現象のこと。
「内断熱だけだと、柱と柱の間に断熱材を入れますが、柱自体は断熱されていません。この柱が熱橋となって、熱が逃げていく原因になるんです」と高橋氏。
外断熱を施すことで、建物全体を断熱材で包み込むことができるため、熱橋を効果的に防ぐことができます。これにより、断熱材の単純な足し算以上の断熱効果が生まれるのです。
「外を全面外断熱で囲うと、熱の逃げ道がなくなるので、断熱性能が数値以上に向上します」
4. 高性能住宅の証 - 断熱等級7の実力
この住宅は断熱等級7を取得しているとのこと。断熱等級は住宅の断熱性能を示す指標で、数字が大きいほど性能が高いことを意味します。等級7は最高レベルの断熱性能を持つ住宅であることを示しています。
「この建物は断熱等級7を取っています。すごい家なんです」と高橋氏は胸を張ります。
高い断熱性能は、快適な室内環境を実現するだけでなく、冷暖房費の削減にもつながります。高橋氏は「断熱性能を上げることは、ライフサイクルコストを抑えることにつながります。高熱費を抑えられるので、長い目で見ると経済的なんです」と説明します。
5. 外断熱の施工方法と湿気対策の工夫
外断熱の施工方法についても見ていきましょう。この住宅では、外壁の外側にEPSという断熱材を厚さ5cmで貼り付けています。
「これだけの厚さのものが外に来ているんです」と高橋氏が指し示す断熱材は、かなりの厚みがあります。
また、外断熱を施す際の湿気対策も重要なポイントです。通常、外壁と防水シートの間には通気層を設けますが、この住宅では特殊な防水シートを使用しています。
「このシートには特殊な点々があり、これによって水が抜けるようになっています。EPSを貼ってもシートにぴったりくっつかず、少し浮いた状態になるので、水が流れ落ちる仕組みになっています」
このように、断熱性能だけでなく湿気対策にも配慮した設計となっています。
6. 白アリ対策も万全 - ひのき土台の採用
断熱性能以外にも、この住宅には様々な工夫が施されています。特筆すべきは、土台にオールひのきを使用している点です。
「ひのきのいいところは、白アリが好んで食わない材料だということです」と高橋氏。白アリ対策として、薬剤処理も行っていますが、ひのきを使うことで二重の対策となっています。
さらに、基礎と土台の間にパッキンを敷くことで隙間を作り、床下の通気性を確保。「風の通りができることで床下が乾燥し、湿気対策になります」と高橋氏は説明します。
7. まとめ:高性能住宅がもたらすメリット
ダブル断熱工法による高い断熱性能は、以下のようなメリットをもたらします:
- 優れた温熱環境: 夏は涼しく、冬は暖かい快適な室内環境を実現
- 省エネルギー: 冷暖房の効率が上がり、光熱費の削減につながる
- 結露防止: 室内と外気の温度差による結露を防ぎ、カビやダニの発生を抑制
- 長期的な経済性: 初期投資は増えるものの、ライフサイクルコストでは有利
「非常に今からは取り入れていかなければいけない施策です。ライフサイクルコストを少しでも抑えたいという方は、ぜひ注目してみてください」と高橋氏は締めくくります。
高性能な断熱仕様を備えた住宅は、快適な暮らしを実現するだけでなく、地球環境にも優しい選択です。新築やリフォームを検討される際は、断熱性能にもぜひ注目してみてください。
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